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「
HA構成」の「
HA」とは、「
High Availability(ハイ・
アベイラビリティ)」のことで、「
高可用性」を意味します。要は、システムを二重化、
冗長化して、障害時のシステム停止を最小限に抑える構成のことを意味します。
HA構成は大きく分けると2種類あり、
Active/Standby構成(アクティブ・スタンバイ構成)と
Cluster構成(
クラスター構成)に分類されます。
●
Active/Standby構成(アクティブ・スタンバイ構成)
通常処理を行う機器(Active)と、機器(Active)が故障した時に処理を行う機器(Standby)の2台で構成されるシステムです。機器(Active)の故障時には、自動または手動で機器(Standby)に処理を移行させます。機器(Active)から機器(Standby)へ処理を移行させることを「
Take Over(テイクオーバー)」と呼び、特に故障による処理の移行のことを「
Fail Over(フェイルオーバー)」と呼びます。なお、基本的に機器(Standby)は通常は待機状態なので、掛かるコストは2台分なのにパフォーマンスは1台分となります。しかし外部から見ると、切り替え前も後も1台の機器で処理を行っているので、パフォーマンスの変化は感じられません。
●
Cluster構成(
クラスター構成)
複数台の機器で処理を行うシステムです。そのため、1台の機器で故障が発生しても正常な他の機器で処理を続行するので、システムの停止はありません。しかし外部から見ると、故障発生時には故障した機器で処理していた処理が他の機器に振り分けられるので、パフォーマンスの低下が発生します。
上記のような
HA構成には、専用のソフトウェアが必要です。ソフトウェアは
Veritasや
Sun Microsystems、
Microsoftなどが提供しています。
なお、上記のような
HA構成の場合、処理を行う機器は複数台あっても、データを格納するディスクは1台の共有ディスクを利用することが多いです。もちろん、使用される共有ディスクはパフォーマンスと耐障害性を考慮した「
RAID」であることがほとんどです。
テーマ:サーバ - ジャンル:コンピュータ
- 2006/03/09(木) 15:35:04|
- サーバ構築技術
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